医療用はたび重なる薬価改定に加え、コロナによる受診控えが響いたほか、前期にあったマイルストン(新薬開発の段階ごとに支払われる成功報酬)がなくなった反動で減収となりました。一般用も人々の外出自粛などによって国内需要が大きく減ったほか、花粉症薬の「アレグラ」も売上げが減り、減収となっています。
利益面では、広告・販促費が減少したことで販管費が抑えられましたが、減収幅を補うまでには至らず減益となりました。
こうしたマイナス要因が重なる中、株価はどのような動きを示しているでしょうか。
2018年2月期末の時点で7000円台だった株価は、6月に過去最高値の9900円を突破しました。しかし2019年2月期 第2四半期の業績悪化を受けて下落に転じ、期末時点では5000円台となりました。
2020年1月には一時6000円まで戻しましたが、3月にはコロナの影響で3900円台まで急落、その後は経済活動の回復とともに上昇傾向に転じ、2021年1月末時点で6200円台を推移しています。