コロナはよくも悪くも、私たちの生活を大きく変えましたよね。新しい生活様式が提唱され、日常的な光景も大きく変わりました。私たちの生活を変えたのはもちろんですが、コロナによって人生が大きく変わった人もいるようです。今回は、コロナで自分や家族の人生が大きく変わったという人たちに話を聞いてみました。
コロナで子どもの進路が変わった
「ウチの子どもは、コロナで目指していた進路が変わってしまった」と話すのは40代のAさんです。Aさんのお子さんはあるスポーツで実業団への入団を目指していたのだそう。しかし、全国大会やインターハイなどがコロナの影響で中止となり、実績作りに苦労したのだと言います。
「本当はインターハイや全国大会で実績を作って、実業団入団の資格を得たりスカウトを受けたりすることを目指していた。でも、中止になったから実績作りができなくなった。1年生のときはインターハイに進んだものの、2年は不調、スランプが続き3年目の去年に賭けていたのに…」と嘆きます。
コロナは高校や大学の受験にも影響がありましたよね。スポーツ推薦の枠がなくなったり、プロスポーツクラブのスカウト活動が縮小したり、入団テストがなくなったりとさまざまな影響があったようです。昨夏の甲子園がなくなったのも、記憶に新しいですよね。
Aさんの息子さんは進路を変えざるを得なくなり、いろいろと思案しているようですが、スポーツに勉強に精を出してきた子どもたちの夢が潰えるのは心苦しいものがあります。
テレワークで夫の勝手さに愛想が尽き離婚を決意
IT企業で働く30代のBさんは、テレワークになりコロナ離婚を決意したうちの一人。「夫があんなに勝手な人だと思わなかった」と離婚を決意したのだそう。
「私も夫もお互いにテレワーク。子どもも保育園に行けず、家族でずっと家にこもっていたからストレスが溜まるのもわかる。でも私も仕事があるのに、朝食、昼食、夕食ぜんぶ私が作って、洗濯もして、子どもの相手もして、ごみも捨てて、買い物もして、お風呂を沸かして…となると、かなりの負担になる」と語ります。
「夫は仕事だけをして、ごはんが出てくるのが当然、洗濯されているのが当然、と思っている。何度それを言って頼んでも改善が見られず、離婚を決意した」とのこと。
Bさんは、自分自身の収入だけでも子どもと2人で十分に暮らしていけると思ったことが離婚を決意した決め手だったのだそう。「むしろ夫がいる分だけ家事も負担がふえて精神的なストレスも強まっていた。子どもは私に癒しをくれるけれど、夫は負担とストレスをふやすだけの存在だと気づいた」と話します。
現在は水面下で、離婚後の住まい探しや自分の両親への説明、夫の両親への説明のために日記をつけるなど離婚に向けた準備をしているのだとか。「離婚後もいち早く子どもとの生活を安定させるために、いろんな手を打っておきたい」と話してくれました。
コロナで就職先が倒産
「コロナの影響で就職した会社が倒産してしまった」というのは、もともと建設系メーカーで働いていた20代のCさんです。「去年の春に入社したものの、わずか数か月で会社が倒産。次の会社を探すも、当時はどこも身動きが取れない状況で派遣社員として雇ってもらうのも厳しかった」のだそう。
「1~2か月くらい無職の期間があって、その頃は本当にどうなるかと思って心がヒリヒリした。ついに諦めて地元へいったん戻った。地方から就職のために東京に出てきたのに、すぐに出戻り。親に泣きつく形で実家に帰った」と言います。
その後、地元の知り合いの会社でようやく雇ってもらうことができ、今はそこで勤務しているCさん。「あの状況で拾ってくれた会社には愛着があるし、頑張ろうと思える」と言います。
「でも一方で、東京へのあこがれも捨てきれない。コロナがなければ、今頃東京で仕事を頑張っていたのだろうと思うと悔しい。自分と同じようにコロナで人生が変わってしまったり、夢をあきらめざるを得なかった人も多いのではないか」と案じていました。
コロナ直前に海外赴任した婚約者と別れた
「コロナがなければ結婚して、今頃は出産に向けて準備していたのかな」と嘆くのは、広告代理店で働く30代のDさんです。
「婚約者はあるアジアの国へ、ちょうどコロナが始まる直前に転勤が決まった。本当なら1年で戻ってくるはずだったけれど、コロナの影響で日本に戻って来られなくなってしまった。本当は1年で戻ってきて結婚する予定だったけれど、帰国が延びてしまいお互いに気持ちが離れてしまった」と話します。
「こんなことになるとは思わなかった。お互いに精神的に不安定になったし、そばにいられないことがストレスになってしまった。ケンカも増えて結婚を考えられなくなってしまった」と、この先どうなるか不透明な毎日に不安を感じたDさんと婚約者は、結婚に対して前向きな気持ちになれなかったのだそう。
「こうなる前は、1年間の海外勤務後にすぐに籍を入れる予定だった。お互いに子どもが早くほしかったから、すぐに子どもも考えたいねと言っていたし、未来予想図は合致していたと思う。でも、結果的に婚約破棄してお互いに違う道を歩むことにした」と言います。
かなり大きな決意だったようですが、「新たな道を選択したことを、今は前向きにとらえている」と話してくれました。
おわりに
コロナ禍で進路が変わったり、ライフプランの変更を余儀なくされたりした人も多かったでしょう。今後コロナが収束しても、コロナで変わった人生は取り戻せないのも事実。せめて今後も前を向いて幸せに暮らしてほしいものです。
