2022年度から施行される新学習指導要領で、高校の家庭科の授業で「資産形成」に触れるよう規定されたことにより、高校で金融教育が行われるようになります。
裁縫や料理をメインに教えてくださる家庭科の先生が、株や債券、投資信託などの仕組みや特徴を教えることになるのは、ちょっと驚きですね。
日本では「お金儲け」と聞くと、あまり良くないというイメージが根強く、子供にお金儲けを教えるべきか否かは賛否が分かれるところだと思います。
しかし、金融教育が進んでいるアメリカでは、子供の頃から金融の教育を受ける機会があり、現在でも株式や投資信託などの金融商品を活用して家計金融資産を形成しています。
例えば日本では1998年から2018年までの20年間で家計金融資産は1.4倍の成長しているのに比べ、アメリカでは同じ期間で家計金融資産は2.7倍に成長しています。
長い老後生活に備えるためには、お金に無頓着ではいられません。もはや手を掛けなければ、貯蓄は大きくならない時代なのです。
私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。
そこで今回は、「老後が不安」という人ほどお金に無頓着な3つの理由についてみていきたいと思います。
理由その1:毎月の収支に無頓着で貯蓄にお金が回せない
毎月の収入と支出のバランスを把握していますか。
「家計簿もチャレンジしたけど面倒」、「出費がありすぎて書ききれない」という人も多いのではないでしょうか。
1円単位で家計簿をつけるのは確かに大変ですが、自分の収支のバランスを把握することはとても大切です。
毎月の収支を把握していないと、いくら使ってもよいかがわからず、いつまでたってもお金が貯まりません。
「お金に無頓着」は「お金の大切さに無頓着」であることと同じです。お金は大切であると考えないと、簡単に無駄遣いをしてしまうのです。
「老後が不安」な人は、しっかりと収支が把握できていないため、毎月の貯蓄ができていない可能性が高いです。
「今年こそは貯蓄を始めたい!」という人は、まずは自分の収支のバランスを見直しましょう。
そして、毎月決まった額を貯蓄に回すようにしましょう。そうすることでお金への不安は和らぎます。
理由その2:万が一のリスクへの備えがない
自分が働けなくなった場合、大きな病気や交通事故で入院や手術をすることになった場合への備えは十分できていますか。
また、老後が不安な人の中には、「将来、介護が必要になったらどうしよう・・・」と考えている人も多いのではないでしょうか。
未来は不確実です。
どんなに元気な人でも、ある日突然、重い病気にかかることがあります。どんなに気をつけていても、交通事故に巻き込まれることもあります。
そんな、身も心もボロボロになりそうな時に、せめて経済的に困らなくて済むように備えること、それが「保障を備えておく」ということです。
お金に無頓着な人の中には、「起こるかどうか分からないことに備えるなんて、お金がもったいない!」と、保険に入りたがらない人もいるかもしれません。
しかし、現在は日本人の2人に1人がガンにかかり、3人に1人がガンで死亡しています。
ガンの治療の際によく聞く先進医療は健康保険の適用になりません。保険外の診療ですから、数百万円単位の治療費がかかるケースがあります。
将来に向けてお金の不安を感じている人こそ、自分に必要な保障をしっかりと確保していく必要があるといえるでしょう。
理由その3:資産運用はすべて人任せ
「私は資産運用をしているけど不安が消えない」という人は、資産運用をすべて人任せにしていないでしょうか。
お金に無頓着な人ほど、どの金融資産で運用するかは人任せ、もしくはインターネットの記事任せ・・・かもしれません。
「ネットを見ていると手数料の安いファンドを買っておけばいいと書いてあった」と言って、投資信託のファンドを選ぶ人もいますが、果たしてそれは正しい選択なのでしょうか。
資産運用をするとき、投資信託だけで国内に6000本、貯蓄額の保険商品だって数え切れないほどの種類がありますし、それ意外にも債券、不動産、外貨預金など、金融商品は世の中にごまんと存在します。
「たくさんありすぎてわからないから、とりあえず、おすすめのこれを買っとこう!」は、資産運用には通用しません。
なぜなら、一人ひとり、年齢や職業、家族構成、リスク許容度などによって最適な金融商品は異なるからです。
老後の人生を左右する大切なお金の準備が資産運用です。
このまま無頓着でいるのではなく、しっかりと「自分で選ぶ」手間は惜しまないようにしましょう。
おわりにかえて
今回は「老後が不安」という人ほど、お金に無頓着な3つの理由についてみてきました。
老後の不安を解消するためには、今のうちから、自分の大切なお金に興味を持つ必要があります。
しかし、実際どのように自分のお金を扱っていいのか分からないという人もたくさんいると思います。
「どのように老後の準備をすればいいのか分からない」という人は、一度資産運用のプロに相談することをおすすめします。
可能なかぎり、実際に金融商品の売買に携わっていて、キャリアの長い、経験豊富なアドバイザーがおすすめです。
最近では、金融機関から独立した立場で金融商品を提案してくれる独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)という専門家も増えてきました。
IFAに相談できる相談会や無料のマネーセミナーなども随時開催されていますので、気軽に参加されてみてはいかがでしょうか。
