いよいよ秋の風を感じるようになりました。食欲の秋ということで、職場で飲み会に誘われることも多くなるでしょう。職場で誘われた時、自分が行って楽しいとすぐに思うのであれば何も考えずに行くことでしょう。しかし、時には一瞬躊躇するようなシチュエーションもあるかと思います。

今回は社会人3年目までの比較的若い世代向けに、職場での飲み会は参加する方が良いのか、それとも自分のために時間を使うのが良いのかを考えてみます。

必ず行った方が良いケース

就職してその企業に定年までいて、課長、部長、役員、社長と出世を狙うのであれば、職場でのコミュニケーションは大事にした方が良いでしょう。あなたが属する企業におけるコミュニケーションの中で、飲み会が最重要というのであれば、積極的に行くべきでしょう。人間ですので、コミュニケーションの頻度が高い方が距離が近づくのは当然です。

タバコ部屋で仲良くなる人が意外に多いですが、部署をまたいでいろいろな人と仲良くなるのは社内で仕事を進めるうえで有利と言うえます。タバコ嫌いの人にタバコを吸いなさいというつもりは1ミリもありませんが、飲み会以外にも職場の人とコミュニケーションを取る機会を自分で見つけるという努力も必要でしょう。

好きか嫌いかは別として、参加者の多いゴルフなども飲み会で仲良くなった延長としてあったりします。結局、飲み会だけでは完結せず、様々な要素が連動します。こうした一連のシステムの中で自分がどこで持ち味を発揮して強味を出せるか考えてみるのも面白いかと思います。飲み会はそのシステムの中での重要なエッセンスといえます。

自分のために時間を使った方が良いケース

入社して3年ともなれば、その会社に今後も居続けるか、転職するのかを考え始めるタイミングかもしれません。同じ会社に長くはいないと思うのであれば、自己研鑽と外部ネットワークの構築に時間をかけるのが良いと思います。社内で飲み会に出ている場合ではありません。

では、何をすればよいでしょうか。ビジネスマンとしてのスキルという意味では、簿記2級(余裕があれば1級)、英語としてのTOEFL(留学も選択肢に入ります)といったすぐに役立つスキルもあります。大学以上の学位が欲しければ、社会人大学院という選択肢もあります。

意外に確保が難しいのが、自分の健康を維持するためのトレーニングの時間です。ジムに通って体力をつけておくというのも、何かあった時に気力を支えるという意味でも、重要なファンダメンタルズとも言えます。転職活動も、最後は気力と体力の勝負といった面もあります。

就職してしまうと、仕事が忙しくなればなるほど「その会社がすべて!」というような不思議な感覚にとらわれます。本当はそんなことはなく、ふと引いてみるとあの時の自分は何だったんだということもありますが、時に周りが見えにくい状況は発生するものです。そうならないためにも、外部とのつながりを持つことは重要です。

転職に向けてヘッドハンターとも適度につながって、ほかの会社の情報収集もしておきましょう。ヘッドハンターも、候補者に関する情報が多ければ多いほど、採用条件を見た際にその人物のことが頭に浮かびやすくなります。要するに接点が重要となるのです。

実は一番大事な同期のネットワーク

社内のコミュニケーションで絶対に大事にしておきたいのが、同期とのつながりです。同期は、どこの会社でもそうかもしれませんが、なんだかんだ言っても絆が強く、転職して会社が変わっても同期であるという意識が消えません。

別の会社でも仕事の機会があればすぐに相談もできますし、意外にそのまま仕事につながったりすることも多いものです。同期との時間は最優先で確保するのが良いのではないかと思います。

まとめ

結局、自分の人生観の結果として、飲み会に参加するべきかそうでないかというのが見えてきます。そんな大げさなものか!という指摘はあるにせよ、意外に飲み会は、かける時間としては長くなりがちなので、時間配分は重要かもしれません。

普段何気なく飲みに行っているケースがほとんどかと思いますが、年間どれくらい飲み会に時間をかけているのか、数値化、見える化してみても面白いかもしれません。

 

LIMO編集部