さいごに

2019年に「老後2,000万円問題」で話題になった金融庁の報告書によると、夫婦で必要な生活費は月に約26万円強(26万3718円)、年間316万円(316万4616円)と示されています。

仮に60歳で定年して、年金受給開始を75歳まで繰り下げた場合、316万円×15年分(4740万円)の生活費を、自分たちでやりくりしなければなりません。

退職金が見込めた場合であっても、これだけの金額をすべてカバーするのは難しいもの。繰り下げ受給で年金をお得にもらうためには、50代でいくら貯蓄できるかがポイントだといえます。

「定年までには貯めよう」と捉えるのではなく、できるだけ早い段階から貯蓄しておきたいですね。

「もっと貯蓄のペースを上げたい」という方は、家計の見直しをするのもおすすめ。お金のプロであるFPなどに相談して、改善点を見つけてもらうという手もありますよ。

【ご参考】貯蓄額とは

ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。 なお,貯蓄は世帯全体の貯蓄であり,また,個人営業世帯などの貯蓄には家計用のほか事業用も含める。
(総務省の家計調査報告(貯蓄・負債編)の用語の解説より)

参考資料

LIMO編集部