若年層ではバレンタインも「自粛」?
一方、若年層では今年のバレンタインには消極的な傾向も見られるようです。SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関memedays(ミームデイズ)が行った「10代女性の2021年バレンタイン」に関する意識調査を見てみましょう。
memedaysによると、10代女性にとってのバレンタインは”好きな人に告白する日というよりも、友達同士でチョコを交換したり、自分用にスペシャルなチョコを用意したりする日”という位置付けになっているといいます。
そして今年のバレンタインについて「友チョコを用意する予定」と答えた人は37.1%、「自分用チョコを用意する予定」と答えた人は16.8%で、チョコを用意する予定なのは全体の53.9%でした。
回答者の中で「昨年チョコを用意した」と答えた人が78.1%であったことからすると、自分用にせよ友達用にせよ、今年はバレンタインも「自粛」傾向であることが見て取れます。
「リモチョコ」に注目が集まっているとはいえ、クレジットカード等の保有率が低い10代がオンラインで購入するのはそう簡単なことではありません。また、関東・関西の都市部を中心に緊急事態宣言が出ていること、そして今年は2月14日が日曜日で友達に会いにくいということも、こうした傾向を後押ししているのかもしれません。
「食べて応援」「買って応援」 最近は男性がチョコを購入するケースも
コロナ禍で打撃を受けたお店や生産者に対して、「食べて応援」「買って応援」というフレーズを見聞きする機会は増えていますが、バレンタインでの消費に関してもその傾向が当てはまるかもしれません。
家にいる時間が長くなっているからこそ、家にいる時間をより充実させてくれる趣味や嗜好品にお金をかけたいと思っている人は少なくありません。