老後資金を貯めるには、資産運用をスタート
老後の生活のことを考えると、「60代で貯金1000万円だと少し足りないかも・・・」と心配になりますね。
とはいえ、退職後ですから新たな収入がポッと出てくるわけではありません。
これからはお金に働いてもらう、という考え方が得策ではないでしょうか。
これから資産形成を考える方への大原則として「長期・積立・分散」の有効性をお伝えしたいと思います。
金融審議会の「高齢社会における資産形成・管理」によると、長期・積立・分散投資による効果は、積立が長期であればあるほど、そして投資先を分散すればするほど、収益がバラつきにくくなる特徴があるとしています。
ここで言う長期とは20年以上と考えていただきたいです。
「今から20年?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、流動性の高い金融商品であれば、お金に働いてもらいながら、必要な時に必要な分だけ手元に引き出すことができます。
同会の調査に運用の例が載っています。
例えば、1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券に積立・分散投資したと仮定します。
各年の買い付け後、保有期間が経過した時点での時価を元にして運用結果を算出した結果、保有期間が5年だとマイナスリターンも発生しますが、保有期間が 20年になるとプラスリターンに集約し、さらにそのバラつきも小さくなることがわかりました。
これらの例は、過去の実績に基づくものであり、将来の結果を約束するものではありません。想定外の損失が発生するリスクも存在します。
一方で、長期・積立・分散投資がリスクをコントロールし、一定のリターンをもたらす可能性が高い点で、多くの人にとって好ましい資産形成のやり方であると言えます。