加入期間が短いと、年金はどうなる?
先述の通り、年金の受給額はこれまでの加入状況によって左右されます。これまでの加入期間が短い場合、将来受け取れる年金が予想より低くなる可能性があります。
なお、2020年現在の国民年金を受給する要件は「納付期間10年以上」となっています。以前は25年でしたが、2017年8月1日より資格期間が短縮され、納付期間が足りなかった人も受け取ることが可能となりました。
ではここで、「資格期間25年未満の場合の受給額」について、国民年金のみの場合と、厚生年金加入者の場合に分けてみていきます。
【国民年金】資格期間25年未満の受給権者数
~1万円未満
- 受給権者数…15万6,695人
1万~2万円未満
- 受給権者数…38万3,200人
2万~3万円未満
- 受給権者数…28万5,096人
3万~4万円未満
- 受給権者数…9万7,988人
4万円~5万円未満
- 受給権者数…1万9,855人
5万円以上~
- 受給権者数…1,345人
総数…94万4,179人
では、厚生年金の場合はどうなるのでしょう。次で詳しくみていきます。
【厚生年金】資格期間25年未満の受給権者数
~1万円未満
- 受給権者数…92万1,790人
1万~2万円未満
- 受給権者数…69万2,137人
2万~3万円未満
- 受給権者数…59万6,991人
3万~4万円未満
- 受給権者数…76万1,779人
4万~5万円未満
- 受給権者数…126万3,832人
5万円~6万円未満
- 受給権者数…189万3,649人
6万~7万円未満
- 受給権者数…268万3,055人
7万~8万円未満
- 受給権者数…270万4,845人
8万円~9万円未満
- 受給権者数…173万1,242人
9万~10万円未満
- 受給権者数…83万308人
10万円以上
- 受給権者数…67万4,552人
総数…1,475万4,180人
25年未満受給権者の平均年金月額は、国民年金が1万9,124円、厚生年金が6万842円となっています。
65歳以降の国民年金の平均月額が5万6,000円前後、厚生年金が14万~15万円ほどであることを踏まえると、その差はかなり大きいといってよいでしょう。