新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、社会や普段の生活にも大きな支障が出てきています。
とくに高齢者は重症化しやすいと言われ、介護施設は感染対策を徹底している状況ですが、その一方で、全国の高齢者施設でクラスターが発生しています。
このような状況は、介護スタッフや入所者、家族にまでさまざまな影響を与えているのです。
そこで本記事では、在宅医療マッサージ株式会社がおこなった「コロナ禍での高齢者施設の実態と家族の心配事」に関する調査をもとに、面会状況や制限されていること、家族の心配事などを紹介していきます。
コロナ禍の「面会事情」
先述の調査は、施設に親が入所中の男女を対象としたものです。コロナ禍で、高齢者施設の面会事情にはどのような変化が現われているのでしょうか。早速見ていきたいと思います。
感染拡大(2020年2月)以降の面会頻度
- (著しく)下がった…72.1%
- (やや)下がった…13.6%
- 変わらない…11.9%
感染拡大後、親との面会頻度が「下がった」人は、80%以上もいることがわかりました。
そのうちの約70%は「著しく下がった」としており、新型コロナウイルスが、親との面会や交流に与える影響は大きいといえるでしょう。