この調査結果から、筆者が思い出したのは大学時代に仲良くなった鹿児島県出身の友人でした。周りの友人たちが常に「お金がない、今月ピンチ!」と言っている中で、彼の口からは一度もそのような言葉を聞いたことはありませんでした。

筆者と比べて仕送りが特別多いわけでもなく、バイトを極端に頑張っているわけでもないのに、なぜこんなに生活の余裕度が違うのかと当時は不思議に思ったものですが、彼の中に流れる鹿児島県民の血が成せる業だったのかもしれません。

家計管理が得意でも倹約家とは限らない

一方、「自分は家計管理が得意だ」という問いに対して上位を占めたのは、1位から順に福島県(36.0%)、滋賀県(34.0%)、京都府・佐賀県(33.0%)、東京都・愛知県(32.0%)でした。

「家計管理が得意=倹約家」というイメージを抱きがちですが、これらの都道府県の中で「自分は倹約家だと思う」に対し、トップ10に入っていたのは京都府(61.0%)だけです。

筆者の妻は福島県出身ですが、確かに家計の管理を任せている身からすると「毎月上手にやりくりしてくれるなぁ」という印象を持っていますが、その反面自分の趣味には大胆にお金を使うこともあります。

福島県や滋賀県の人は、お金の使い方にメリハリを付けるのがうまいのかもしれませんね。

「食」にお金をかけたい都道府県はどこ?

「衣食住」は生活していくうえで重要な要素ですが、これらにどの程度お金をかけたいと考えるかにも、県民性が垣間見られるようです。