資産形成のための制度「NISA」が2014年に金融庁で作られた4年後、「つみたてNISA」がスタートしました。いずれも非課税投資枠が設定されて、長期的な資産形成のツールとして活用できます。先にNISAを始めていたら、後でつみたてNISAに変更することになるのですが、ちょっとした心理的な壁を感じることがあるかもしれません。それをどう取り払うのか、筆者の経験を元にして紹介していきます。
躊躇してしまう「NISA」から「つみたてNISA」への変更
将来に向けての資産形成の方法の1つとしてNISAがあります。2014年にスタートしたNISAを筆者も活用していたのですが、最近になってつみたてNISAに変更しました。つみたてNISAは2018年1月からスタートしているので、なぜ最近になって?と思う人もいることでしょう。もはやうっかりとしか言いようがないのですが、てっきりつみたてNISAに変更していたとばかり思っていて…。
でもいざ変更しようと思ったとき、少し悩んだのも事実です。何に悩んだのかというと、毎月積み立てていく金額が減ってしまうこと。NISAの非課税投資枠は年間で120万円ですが、つみたてNISAは年間40万円なので、なんだか損をしてしまうような気がしたのです。実は筆者と同じように感じてしまう人は少なくありません。「せっかく120万円の枠があるのに、なんかもったいないよね」という声も聞いたことがあります。
でも実際にはつみたてNISAの方が将来の資産形成には向いている。そう教えてくれたのがセゾン投信の中野晴啓会長です。筆者自身が投資信託で運用をしていることもあり、NISAからつみたてNISAに変更する際の考え方やポイントを教えていただきました。