2:「収入が足りない」を言い訳にしている

収入が足りないのだから、貯蓄ができないのは当たり前――そう思っているならば、少し考えを改めてみましょう。先ほどの「家計調査(貯蓄・負債編)2020年(令和2年)4~6月期平均結果」より年間収入階級別の平均貯蓄額をみてみると、収入によって貯蓄に変化が出るわけではないようです。年収250~300万円世帯が1,387万円、500~550万円世帯で1,449万円、さらに多い700~750万円世帯で1,499万円です。意外にも、大きな差はみられませんよね。また、年収が低くても貯め方次第でしっかりと貯蓄できることが分かります。

収入に関わらず、貯蓄を増やすための行動をとることはできます。前項で述べた収支の把握・先取り貯蓄に加え、このような方法があげられます。

・世帯年収を上げる
・できることから運用をスタートする

近年は副業などの規制が緩和されたことで、本業以外にも収入を得ることができるケースが増えています。ライフワークバランスを見直して妻がパートから正社員になるなど、世帯年収を上げることもできるかもしれません。また、少額からできる運用などに取り組むことで、着実にお金を増やすことも大切です。