国民年金や厚生年金だけでみんな安心か
生命保険文化センターの行った意識調査に「自分の老後生活が、それまでの生活と比較して経済的にどのように変化すると考えているか」というものがあります。
令和元年度の最新データがこちらです。
- 経済的に豊かな暮らし:1.8%
- 同じ程度の暮らし:20.7%
- つつましい生活:70.0%
- わからない:7.5%
「つつましい生活になる」と回答した人は70%という高い数字になりましたが、驚くべきは平成5年に行われた同調査で、その割合は46.6%であったことです。
国民年金・厚生年金だけの暮らしに、それだけ不安を感じる人が増えているためですが、私たちの老後を支える公的年金の最大のメリットは、生きている限り何十年でも受け取れるところです。
生涯の受給額を増やすには、国民年金であれば加入月数を増やす・繰下げ受給をする。厚生年金であれば、それに加えて年収を上げるという方法もあります。
営業職や歩合制の方は、頑張り次第で収入を上げることも可能かもしれません。しかし、そうではない方は、この方法は使えません。また、オーバーワークで身体を壊してしまっては、元も子もありません。無理は禁物です。
ただでさえ働きすぎなのですから、せめて老後くらいは、時間を気にすることなく趣味を楽しんだり、孫ができたらプレゼントをあげたり、一緒に出掛けたりしたいものです。
老後は不安だけでなく楽しみもあるはずです。理想の老後のためにも、自分が仕事に精を出す一方で、お金に働いてもらえる資産運用を、少額からでもよいので始めてみましょう。