国民年金はいくらもらえるか
自助努力の必要性は多くのメディアや国が発信しています。ここでは、国民年金の受給額、受給権者数に関して、令和2年12月に公表された最新のデータを確認しておきましょう。
厚生労働省年金局「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると下記のとおりです。
国民年金 年金月額階級別老齢年金受給権者数
- ~1万円:7万8940人
- 1万円~2万円:30万5498人
- 2万円~3万円:96万2046人
- 3万円~4万円:297万367人
- 4万円~5万円:470 万5988人
- 5万円~6万円:766万5866人
- 6万円~7万円:1448万1778人
- 7万円~:182万1629人
月の受給額は5万円~7万円がボリュームゾーンになっていますが、5万円以下の受給者数も全体の約27%を占めています。
国民年金保険料は年収による金額差がないため、国民年金保険料を納めてきた年数が明暗を分けます。
ボリュームゾーンの月5~7万円でも安心して生活を送れる金額とは言えませんので、外ならぬ自分自身の老後のために、国民年金だけに頼らず対策した方が良いでしょう。
厚生年金はいくらもらえるか
つづいて、同資料から厚生年金の現状をみてみましょう。
厚生年金保険(第一号)年金月額階級別老齢年金受給権者数
- ~1万円:11万8761人
- 1万円~2万円:2万554人
- 2万円~3万円:7万2361人
- 3万円~4万円:12万4485人
- 4万円~5万円:12万9916人
- 5万円~6万円:17万4221人
- 6万円~7万円:39万931人
- 7万円~8万円:68万7211人
- 8万円~9万円:94万1392人
- 9万円~10万円:112万4290人
- 10万円~11万円:110万7208人
- 11万円~12万円:100万2179人
- 12万円~13万円:91万3139人
- 13万円~14万円:88万1277人
- 14万円~15万円:89万2573人
- 15万円~16万円:92万2995人
- 16万円~17万円:97万2110人
- 17万円~18万円:100万4084人
- 18万円~19万円:97万7454人
- 19万円~20万円:90万6204人
- 20万円~21万円:77万8400人
- 21万円~22万円:60万8254人
- 22万円~23万円:43万276人
- 23万円~24万円:29万5935人
- 24万円~25万円:19万9802人
- 25万円~26万円:12万8421人
- 26万円~27万円:8万312人
- 27万円~28万円:4万7813人
- 28万円~29万円:2万4606人
- 29万円~30万円:1万1790人
- 30万円~:1万8005人
こちらを見るとわかるとおり、厚生年金の受給額はかなり広い分布になっています。
国民年金と違い、現役時代の収入にあわせた保険料・受給額になっているためですが、単身者か既婚者か、夫婦ともに厚生年金かなどによって、老後の世帯収入は大きく変わりそうです。