④介護サービスの利用を控える傾向

COVID-19の流行によって、介護サービスの利用を控える人も増えました。倒産件数などをみても、とくに訪問・通所系で利用控えが顕著だといえるでしょう。

入所している利用者と違い、訪問・通所系は、在宅で家族やヘルパーの手を借りながら過ごせる人がほとんどです。要介護度が低い人も多く、家にヘルパーを入れる回数や、人と接する機会を減らしたいと考えた家庭が多かったと考えられます。

また、事業所側が、接触頻度を減らすために訪問回数を減らす、「密」を避けるため利用者の受け入れ人数を制限する、などの対応に追われたことも要因として考えられます。

長期化するコロナ禍

COVID-19の感染拡大が長期化していることも、倒産や休廃業の大きな要因だといえるでしょう。

コロナ禍で、サービス継続支援のための助成金交付などは実施されています。

しかし、感染拡大の長期化により経営の維持や持ち直しが困難になったり、経営意欲の減退につながったりと、倒産や休廃業に追い込まれる事業所も少なからずありました。

小・零細事業者はとくに、長期化の影響を受けたといえるでしょう。