実家相続で損しない方法 その2「リバースモーゲージの活用」
将来売却予定なら、検討の余地あり
固定資産税や修繕費の負担を最小限に抑えるため、実家を相続したら早急に売却してしまいたいと考えても、地方都市の場合なかなか買い手が見つからないことがあります。
そこで検討したいのが、リバースモーゲージを活用した実家の資金化です。
両親が住んだまま、実家を資金化できる
リバースモーゲージとは、「現在住んでいる自宅の土地や建物を担保にして、一括または年金形式で金融機関からお金を借りる」金融商品です。その特徴は、
- 契約後も契約者は自宅に住み続けることができる
- 契約者(両親のどちらかまたは両方)が亡くなるまでは元本の返済が不要で、毎月の返済は利息のみ
- 元本の返済は契約者の死亡時に担保である自宅を売却などして行う(売却せず他の資金での返済も可)
という点。
このリバースモーゲージを活用すれば、親は老後の生活資金を豊かにしたり、借りた資金を生前贈与で子どもや孫たちに分け与えたりすることができ、将来の相続人である子どもたちは実家の処分に頭を悩ます必要が無くなるという仕組みができあがります。
家族間の話し合いで将来実家の売却が決まっているのであれば、利用の検討をしてみてはいかがでしょうか。