60歳時点の住宅ローン残高は500万円

アラフィフ主婦Aさんは、夫が58歳会社員、高校生と中学生の息子がいる4人家族です。60歳定年を見据えて、一体いくら住宅ローンが残っているのか確認したところ、60歳のローン残高は500万円もあることを知り愕然としました。

住宅ローンの完済は、夫が63歳の時だということは覚えていましたが、定年時のローン残高までは把握していませんでした。「旦那と共有しなくては」と、夫に60歳以降の働き方や退職金がいくらなのかなど会社に確認してもらうように頼んだそうです。

確認したところ、再雇用制度はありますが定年延長はなく、手取りの収入が下がることも分かりました。手取りは下がるのに、子供の学費が最もかかる時期で、退職金も学費に充てなくてはなりません。Aさん夫妻は結婚も遅く、住宅購入も夫が38歳と遅めでした。繰り上げ返済をしたので「何とかなるだろう」と思っていましたが、60歳時点でのローン残高までは認識していなかったようです。

住宅ローンを完済して、子供が学校を卒業し学費が掛からなくなれば悠々自適の定年ライフを送れたかもしれません。しかし、60歳時点で住宅ローンもある、大学の学費も払うとなると生命保険を取り崩さなくてはならないかもと考えています。Aさん夫婦は、本腰を入れて家の貯蓄を洗いなおしているようです。