貯蓄を夫婦で共有して子供に知恵を授けよう
Aさん一家の家計を管理していたのは妻だけでしたが、大学の進学費用を考える際に夫にも家計を開示しました。この時、Aさんの自身も家計を把握しきれていなかったことが発覚、夫に伝えながら全容をまとめる作業もしています。夫が時系列で収支をまとめ、いつどれくらい家計が苦しくなるのかをエクセルでもまとめました。退職金の金額などを会社に確認する作業は夫がしてくれたようです。Aさんは「家計について自分1人で悩みを抱えていたが、夫が俯瞰的にまとめてくれたことで、肩の荷が下りた」と言います。
そして、自分たちと同じ轍を踏まないように、子供たちにも「こんなことを知っておいたほうがいいよ」と自分たちの経験談を交えてお金の話をするそうです。子供に知識の共有ができて同じ過ちを繰り返さなければ、その家庭の学習機能が働いたといえるかもしれません。
ステイホームでおうち時間が増える年末年始です。一年の計は元旦にあり、時間に余裕があるときにお金の計画を立てられるといいですね。
参考:
独立行政法人労働政策研究・研修機構「【第Ⅰ部 調査概要】調査シリーズNo.199『60代の雇用・生活調査』」
堀田 馨