早めに資産運用を始める
もちろん、ゆとりある老後生活をずっと送るわけではありませんが、老後の最低日常生活費として必要な2000万円の貯蓄では万が一のことも考えると足りないので、少し上乗せした3000万円を目標にしてみてはいかがでしょうか。
ただ、3000万円という金額は大きすぎて、とても貯めることはできないと考える人も多いでしょう。たしかに短い時間でそれだけの資産を貯めるのは、ほぼ不可能です。しかし、時間をかけて複利運用していけば、資産は大きく増えていきます。
複利とは利息を元本に組み入れて利息がつくことです。運用で得た収益や利息を再び投資することで、利息が利息を生んで膨らんでいく「複利効果」が期待できます。
金融庁の資産運用シミュレーションを利用すると、毎月5万円の積立金額なら、年率3%で30年間運用すると2913万6844円、つまり3000万円近くの資産が用意できる計算になります。定年を65歳と考えると、35歳から始めても十分な計算になります。
20代から始めればさらに時間があるので、最初は2万円程度から運用を開始しても、徐々に積立金額を増やしていけば、定年までに3000万円の資金を貯めることは十分可能です。