老後に3000万円の差がつく運用ハウツー

3000万円なんて無理だと考えるか、やってみようと思えるか、意見が分かれそうです。
貯金だけで大丈夫じゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。実は日本人が貯金好きと言われる理由があります。

一昔前は預貯金に高い利子がついたことがありました。これによって何もせずに銀行や郵便局にあずけているだけでお金が増えていったのです。このことを実際に経験されている方は貯金していればお金は貯まると考えるのは当然のことです。

では今はどうでしょうか。

超低金利時代といわれお金を預けているだけでは増えない時代となってしまいました。昔のようにお金に働いてもらう手段を考えると資産運用という方法を取らざるを得ない時代になっています。

ここでお金に働いてもらうとはどういうことかを確認しましょう。

みなさんは「複利」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

複利とは預けた元本と運用の結果増えた利息分を引き出さずに利子も含めて運用し、利益を増やしていく方式です。この逆にあたるのが単利で、元本にのみ利息がついていく方式ですので、増え方は一定となります。

数字でたとえてみましょう。

100万円を持っていたとして、複利と単利、同じ条件で運用します。ある一定の年数が経ったときにお金の増え方がどのように変化しているか確認してみましょう。

年率3%で24年間運用した場合

  • 複利:200万円
  • 単利:172万円

このように時間をかければかけるほどお金の増え方は尻上がりになるのが複利です。

複利の効果を最大限享受しようと思うときには、時間をかけて運用することがポイントになります。

では老後に向けて3000万円の資産を形成したい、でもお金はそんなに出せないと思ったときに資産運用を取り入れるとどうなるかをみていきましょう。

毎月2万円なら出せるとします。たくさんの金融商品がありますが、その中で2%の複利で運用できる金融商品に5000円と、6%の複利で運用できる金融商品に15000円を積立投資していきます。

結果は40年で約3300万円にも大きくなります。

毎月2万円を40年間貯金した場合の合計は960万円ですから、資産運用を取り入れ時間をかけると2000万円以上の開きが出ます。これが複利の効果です。

複利の効果を得るためには20年以上時間をかけることを意識しましょう。