その他では、前日に2021年3月から入園チケットの変動価格制度(混雑が見込まれる時期や週末・祝日にチケットの価格を引き上げる)の導入を発表したオリエンタルランド(4661)が、今後の増収期待から一時+3%高に迫る大幅上昇となったことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ホンダ(7267)
  • スズキ(7269)

前日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の傘下にある三菱UFJ銀行の新頭取に、大和田常務ではなく半沢常務が抜擢される人事の観測報道が流れました。ネットで大きな話題になりましたが、それで株価低迷から脱するはずもなく、この日も続落となっています。

また、「政府は2030年代半ばまでに新車販売を電動車にする目標について、軽自動車も全て対象に含める」という観測報道を受け、大幅なコストアップ要因になる軽自動車の生産を手掛ける自動車メーカーが売られ、スズキ、日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)、ホンダなどがいずれも大幅下落となっています。

その他では、この3年間で国内有数のファッションブランドへ大ブレイクしたワークマン(7564)が、2021年2月に撥水加工を施した新開発のビジネススーツを発売することが判明(注:会社側の正式リリースは出ていないが、各種報道で広報担当者のコメントが既出)。

しかも、価格はジャケットが2,900円、パンツが1,900円(想定価格、税込)の低価格ということで、手強い競合が現れた形となる青山商事(8219)とAOKIホールディングス(8214)が連日売られており、この日も▲3%弱安の大幅下落となったことが目を引きました。

また、ZOZO(3092)も軟調に推移して引けました。なお、ワークマンの株価は大幅反発となっています。

葛西 裕一