定年間近の50代。「貯蓄1000万円」でも安心できないのは、なぜか。
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50代を迎え、「そろそろ老後に備えて貯蓄の計画を立てよう」と考えている方も多いのではないでしょうか。貯蓄をするうえで大切なのは、目標となる金額を設定しておくこと。キリのよい「1000万円」を目指している方もよく見受けられます。
たしかに、手元に1000万円もあれば、大きな安心感を得られそうな気がしますよね。ところが、1000万円もの貯蓄があるにもかかわらず、お金に余裕がない50代世帯も少なくありません。お金に関するデータをもとに、その理由を探ってみましょう。
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まずは「貯蓄額」を確認
50代世帯にズームアップするまえに、まずは全体の貯蓄の状況をみてみましょう。総務省が2020年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯当たりの貯蓄額は以下の通りとなっています。
- 1世帯当たり貯蓄現在高・・・1755万円
- 貯蓄保有世帯の中央値・・・1033万円
貯蓄現在高と貯蓄保有世帯の中央値には差がありますが、どちらも1000万円を超えています。こうみると、意外と多くの世帯が貯蓄1000万円を達成しているようにみえますね。
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LIMO編集部は、日本生命やフィデリティ投信で証券アナリストやポートフォリオマネージャーであった泉田良輔を中心に、国内外大手金融機関勤務経験、ビジネスネットメディア運営経験者や大手ファッション誌や雑誌の元編集長、学習参考書などの書籍校閲・校正経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどが編集や執筆作業を行い、運営をしています。沿革としては、LIMOの前身である投信1(トウシンワン)は個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディア運営経験者等を中心に立ち上げました。サブスクリプションモデルで一定の成功を収めていたLongineですが、グループ内で新サービスを展開ることとなり、多くの読者の声に惜しまれながらLongineのサービス自体は2020年3月に終了となりました。Longine編集部メンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。