40代、今から何をすべきなのか

皮肉なことに物価は緩やかに上昇傾向にあり、平均寿命も延びています。これから年金を受け取る私たちはたらく世代は注意が必要となります。

なるべくお金に困らない老後生活を送るために、まずは老後資金の「目標金額」を決めることをおすすめします。そのためには、将来の支出と収入を知ることが必要です。

将来自分がいくら年金をもらえるかは、毎年、日本年金機構より送られてくるねんきん定期便で確認しておきましょう。

50歳未満ですと、記載されているのはこれまでに支払った期間による計算になり「意外と少ない」と思われる方もいらっしゃると思いますが、50歳を過ぎると、このまま60歳まで働き続けた場合の「見込み額」が記載されるようになり、より現実的な金額になります。

支出と収入を把握したうえで、今から出来る2つのことをご紹介します。。

1つ目は、節約など生活費の見直しです。例えば、外食費や娯楽費など、削れるところから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。退職後にいきなり生活を変えることは難しいので、今からできる範囲でお金の使い方を改めることをおすすめします。

2つ目は、やはりお金を自助努力で増やすことです。国の制度である、イデコやニーサ
などを活用することも検討してみましょう。

イデコとは「個人型確定拠出年金」のことで任意で加入する私的年金の一種で、運用益や給付を受けるときの税制優遇などが魅力となり公的年金の補充として利用する方が多い制度です。
一方でニーサは、「少額非課税制度」のことで国が、個人投資家を増やそうと始めた制度で、選んだ金融商品の売却益は配当益が一定の条件内で非課税になるという制度です。
特に資産運用の初心者の方にはイデコやニーサをうまく利用し、毎月一定額を毎月コツコツ積み立てていくのも得策でしょう。