1.「怒りの感情は自分に災いをもたらす」ことを知る
怒りの感情は、最終的には「自分自身への災い」となって返ってくることを肝に銘じることで、怒りの感情をコントロールしやすくなります。筆者は、子どもに対して感情的になりそうになったら「怒るとシワが増えて老けてしまう!」「怒るとストレスで病気になるかも!」と自分にいい聞かせ、怒りの感情から離れることを意識しています。
また、怒りの感情のまま日常を過ごしてしまうと「仕事でミスが増えやすくなる」「忘れ物をしやすくなる」などの経験があるため、そのことを忘れないようにもしています。
感情的になってしまう人は人間関係も悪化させやすいため、結果的に自分が損してしまうことは明らかです。「子どものために感情的にならないでおこう」という気持ちで感情をコントロールできればいいのですが、それができない場合は「怒ると自分が損をする」「怒ると仕事に悪影響がある」と自分軸で意識してみるのも1つの方法です。
2.10秒間の「ストップ・シンキング」
「ストップ・シンキング」とは、イライラしてきたら「無心になる」という感情コントロールの1つの方法です。筆者の場合、イライラしてきたな〜と感じたらすぐに、イライラの対象から目を背け(ときには目を閉じて)、10秒数えています。
心理学の研究によると、怒りの感情が持続する時間はおおよそ6〜10秒間だけだそうです。その10秒間をぐっと我慢することで怒りが落ち着き、手がつけられなくなるほど感情が大爆発してしまう可能性を下げられます。
ただし、ときには「怒りの感情が自分に災いをもたらす」ことを忘れ、10秒間をぐっと我慢できない日もあります。そんなときは自分を責めてしまうのではなく、「そんな自分も今の自分だ」と認めてあげることが、続けるコツなのかもしれません。
まとめにかえて
怒りをコントロールするのはとてもエネルギーのいることですが、根気強く続けていくことで、徐々にストレスなく感情をコントロールできるようになると実感しました。イライラを感じたら目を閉じ、深呼吸しながら10秒カウントダウンしてみると良いかもしれません。
参考
『怒らないコツ──「ゆるせない」が消える95のことば』
著者:植西 聰
刊行:自由国民社
発売日:2018/10/3
広瀬 あゆみ