同調査では、預貯金額やおこづかい額が減少した具体的な理由には触れていませんが、コロナ禍が経済にもたらした苦境は、程度の差こそあれ各家庭に影響していることは間違いなさそうです。
万が一に備えて「へそくり」をする人の割合は増加?
一方で、万が一に備える人の割合は増えているようです。パートナー(夫・妻)に隠して蓄えているお金(へそくり)について聞いたところ、へそくりをしている人の割合は全体で47.3%と、昨年と比べると5.7ポイントの上昇となりました。
男女別に見てみると、男性は43.2%、女性は51.4%が「へそくりをしている」と回答しており、特に女性は昨年に比べて9.6ポイントの増加となっています。へそくりの平均金額も、男性137万円、女性197万円となっており、女性のほうがパートナーに知られないようにお金を貯めている傾向にあるようです。
「今年の家計」を表す漢字は「苦」が最多
同調査では、コロナ禍をきっかけにして節約するようになったものについても調査しており、「外食費」(46.0%)、「レジャー・娯楽費」(38.1%)、「交際費」(26.3%)などが上位にあげられました。
「外出自粛」や「おうち時間」などが推奨された環境下では当然の結果とも言えますが、これらの出費は日々の生活にメリハリを付けたり、毎日を楽しく過ごしたりするのに重要な出費でもあります。
そのせいもあってか、夫婦の「今年の家計」を表す漢字としては、「苦」という漢字が1位を獲得しています。