しかし、今、提供されているディスカウントを利用すれば、大人1人96 NZドル(約7100円)、子どもは無料。筆者宅なら192NZドル(約1万4000円))で済みます。これなら「参加してみようかな?」という気になろうというものです。
海外旅行者と国内旅行者の旅費の差は年間9550億円以上
クリスマス休暇を目前に、家族のもとに戻ったり、旅に出たりするために、実際多くの人が航空機や宿泊施設などに予約を入れています。
ただ、この程度では海外旅行客が来られないギャップを埋めることはできないと、政府観光局のスティーブン・イングランド・ホール最高責任者は指摘します。海外旅行者が国内で使う旅費と在住者の旅費との差は年間130億NZドル(約 9550 億円)にも及ぶというのです。
一方、企業・技術革新・雇用省(MBIE)の国内支出データによると、在住者は国内旅行をしたり、これまでにやったことのないアクティビティに参加したりすることで、ニュージーランドの景気回復に貢献していることが確認されました。
たとえば7月にあった2週間にわたる学校の休み中、国内全地方で訪問者の増加が確認され、中には前年同月比20~50%もアップした地方もあったそうです。
また政府観光局も、観光業の景気回復に関するシナリオ・モデリングを用いた分析で上向きの傾向があることを見出しています。来年1月には国民による消費が前年比で最大18%以上を見込める可能性もあるそうです。
コロナ以前のことを考えると、ここまで国内を旅しやすいのは、国境封鎖が解除され、海外旅行客が戻ってくるまででしょう。まだ気づいていないニュージーランドの魅力を探しに行く時間はまだもうちょっとありそうです。
クローディアー 真理