コロナのおかげでホエールウォッチングができる!? 海外旅行者が消えたことの”恩恵”とは

ニュージーランド観光業の今

「クジラなんて見たことあるんじゃない? ツアーがどこかから出てたよね?」

ニュージーランドから一時帰国して、日本の友人とおしゃべりしていると、ニュージーランドについてのこんな質問に遭遇することがあります。

「いやいや、ないのよ。ツアー料金が結構高くてね……」と筆者は正直に答えます。

ホエールウォッチングをはじめとするニュージーランドのアクティビティは、海外でもよく知られています。しかし、海外からの旅行客が体験し、感動を思い出に帰国するこうしたアクティビティは、ニュージーランドの住人にとっては「高嶺の花」なのです。

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海外旅行者頼みの観光業界はピンチ

ニュージーランド国内の観光業者はかなり強気のビジネスを展開しているといってもいいでしょう。ツアーにしても、アクティビティにしても、料金設定は海外からの旅行者向けといって間違いありません。

しかし、新型コロナウイルスのパンデミックにはかないませんでした。コロナ対策である国境封鎖で、海外からの旅行者が入国できない現在、こうした海外からの旅行者頼みだった同業界は大打撃を受けています。

12月はニュージーランドでは夏の始まりとされています。学校は中旬までに終業となり、クリスマスがやってきて、夏休みに突入。つまり観光のベストシーズンを迎えます。しかし、今年はコロナの影響で、例年と事情はかなり違います。3月20日に始まった国境封鎖は約9ヵ月経った今も継続中だからです。

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執筆者

1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、仲間と各種メディアを扱う会社を創設、編集長を務める。2002年に独立し、本格的に執筆活動を開始する。ニュージーランド航空やニュージーランド観光局の発行物やウェブサイトを手始めに、国内および他の英語圏の国々における環境、ビジネス、子育て/教育、文化、テクノロジーなどの分野について、多岐にわたる媒体に寄稿。海外在住日本人ジャーナリスト集団「Global Press」所属。共著書:『コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿』(光文社新書)