さて、新卒といえば、入社直後にはビジネスマナー研修が実施されるのが恒例です。社会人の常識として、あらゆるビジネスマナーを学びます。マナーについて知っていくうちに「それってどうなの?」と迷ってしまうマナーもあるようですね。ここで、ネット上で話題になった2つのマナーをみていきます。
「了解しました」はマナー違反?
新人研修のときに「了解しました」は敬語ではないため「承知しました」「かしこまりました」を使いましょう、と教わった経験のある人も多いのではないでしょうか。
「了解しました」→「了解いたしました」ならOK?!
SNS上で話題となった投稿とは、「『了解しました』は、同僚や目下の人に対して使う言葉のため、目上や上司の人に使うのは失礼です」というものでした。
この投稿に対する賛成派の意見は、
「了解ですって言われると仕事する気なくなった。そういうところが一番大切」
「会社に入ってきた新人が上司に了解ってすごい言うからドキドキする」
「了解しましたってなんかぶっきらぼうな感じがする」
といったコメントの一方で、反対意見も多くあったようです。
「了解しましたが失礼だと言われるようになったのはここ10年ほどのこと」
「警視庁や海保でも了解と使うのに失礼なことあるかな?」
「了解が失礼だというロジックを教えて欲しい」
専門家による投稿では、
「『承知しました』や『かしこまりました』は『分かった』に丁寧と謙譲の意味が加わった表現の例です。一方、『了解』は『わかる』の漢語表現に過ぎず特に敬意はありません。(中略)しかしながら丁寧かつへりくだった『いたしました』をつけて『了解いたしました』といえば、何ら失礼ではなく、敬語として十分です」(国語辞典編纂者の飯間浩明氏)とありました。