そもそも投資信託は、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが、数十社、数百社という選り抜きの銘柄を集めて運用する仕組みです。

ファンドマネージャーはさまざまな資産に投資して利益を出すことを目指して工夫しています。そして、皆さんのような個人投資家がその商品を現金化したくなったときは、買ってきた分に応じてお金をもらえるという仕組みです。

簡単にいえば、プロが投資先を選んで投資して、利益を出してくれる。メンテナンスもしてくれる。つまり、プロに丸投げしてほったらかしにしておけるのが「投資信託」なのです。いろいろチャートを見たり、保有銘柄を管理したりするのがめんどうくさい“ズボラさん”にはピッタリの運用法ではないでしょうか。

実際に、数字チェックやネット取引など細かい作業は大変ですし、仕事や育児、趣味、遊びで忙しいから、普段あまりお金のことは考えたくないはずです。

投資信託は、そのように色々とほったらかしておきたい人のほうが、長期間続けることができて利益が大きくなるという裏の顔をぜひ覚えておいてください。

「相場に気を取られたくない」「老後資金が心配」な人へのアドバイス

最近はそのような若い方へアドバイスする機会も増えてきました。

たとえば、東京都の千代田区にお勤めの20代男性、杉山さん(仮名)は「フルタイムで働いているから、相場の動きに気を取られると仕事がダメになる」と悩んでいました。