ファミリー世帯の抱えるお金の不安の一つが「教育費」。子どもにはできるだけ良い教育を受けさせたいけれど、コロナ禍による収入減少や先行き不安のために、教育費もできれば節約したいと考える人は少なくないと思います。
親世代の頃に比べて新たな制度やサービスも生まれ、教育にかけるお金も日々変化しつつあります。今回は教育費を我慢し過ぎずに節約するための要点は何かを考えます。
大学の学費や仕送り費用などは早めに計画を
教育費の中でも比重が大きいのが大学の学費と仕送り費用です。こうした最も大きな金額が必要となる部分を明確にし、計画を立てるだけでも教育費への不安を減らすことができるでしょう。
ちなみに、4年間でかかる大学生の教育費総額の目安を(平成26・27・28年度)、自宅と下宿に分けると図表1のようになります(出所:「大学生にかかる教育費はどれくらい?」 公益社団法人 生命保険文化センター)。
仮に月7万円を4年間仕送りすると、それだけで336万円。「自宅か、下宿か」の違いで、私立文系の4年間の教育費総額の半分になるほどの金額の差があるわけです。