そのため、大学は自宅で通える範囲にするか、下宿するかは、子どもが中学生から高校生になる時期になったら、早めに話し合いをしておくといいでしょう。

まだ子どもが小さい場合は、通える範囲に大学が複数ある地域に引っ越しを検討するのも一つ。大学へ自宅通学となると都市部のことが多いですが、都心から少し離れれば家賃や物価も下がります。子どもの人数と仕送り費用、交通費や家賃などの生活費用を天秤にかけて検討することが必要です。

2020年には大学無償化(高等教育無償化)制度が始まりました。学力、収入、資産などの基準で対象となるかどうか、どのくらいの支援額を得られるのかが異なりますので、自分の家庭の場合をチェックしておくといいでしょう。

また、今は奨学金を借りることは珍しくなく、学校独自の給付型奨学金や授業料減免制度なども昔に比べて豊富です。どの大学にどのような制度があるか、早めに調べておくことも大切です。

習い事や塾代は、オンライン活用も視野に

教育費で次にかかるのが習い事や塾への費用です。小さい頃からいくつも習い事をする家庭は多いですが、本格的に塾費用がかかるのは小学校高学年以降。先を見据えて、小さい頃は習い事の数を抑えることも節約のためには必要です。

習い事は子どもの可能性も伸ばすためにあれこれ選びがちですが、一つの習い事でも多くの能力を得られるものです。たとえば、ピアノは「集中力、記憶力、想像力、忍耐力、語彙力が上がる、脳の働きが良くなる」などの効果があるといわれています。

本人のやりたいことと、どのような能力を伸ばしたいかを考えあわせて習い事を絞ることも考えるといいでしょう。