最近では、夫婦ふたりで家計を支え合う共働き世帯が増えています。奥さんの稼ぎをみて「心強い」と感じている旦那さま方も多いことでしょう。

しかし、いつかは必ず老後生活がやってきます。「現在の給料は把握していても、妻が老後にもらえる年金額は知らない」といった状態だと、老後に必要なお金をうまく掴むことができません。

そこで今回は、厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況(2019 年) 」をもとに、年金額の現状をみていきます。

奥さんが「民間企業で働いていた場合」にもらえる厚生年金の年金額

先述のデータによると、「厚生年金保険(第1号)の老齢年金の年金月額階級別受給権者数(2020年度末)」における受給権者数と年金月額は以下の通りとなっています。

厚生年金保険(第1号)の受給権者数…1599万人
うち男子1066万7000人、女子532万人

平均年金月額…14万4268円
うち男子が16万4770円、女子が10万3159円

妻が民間企業で勤めている場合、女子の平均年金月額である約10万円が1つの目安となります。

なお、企業年金連合会によると、2015年10月に旧共済年金が厚生年金に統合された際、旧共済年金の加入者は以下のように区分されました。

第2号厚生年金被保険者…国家公務員共済
第3号厚生年金被保険者…地方公務員共済
第4号厚生年金被保険者…私立学校共済

企業年金連合会 用語集「第一号厚生年金被保険者