まとめ
妻が厚生年金に加入して働き続けていると、年金額もそのぶんプラスに。そして、専業主婦または自営業だった場合、世帯としての年金収入は夫の年金に「プラス5万円」（国民年金の女性平均）した金額が目安となります。夫婦それぞれの状況をもとに、将来受け取る年金額をある程度掴んでおきましょう。
金融庁ワーキンググループの報告書が示した「高齢夫婦無職世帯（※）」のひと月の支出額は約26万3000円。
※「高齢夫婦無職世帯」：夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯
この金額はあくまでも目安として考えていただければと思いますが、結果的には、年金収入だけでは不足を感じる部分を、リタイヤ前に貯蓄を準備しておく必要があるわけです。
もし「妻が働く」という選択肢があれば、正社員として働いて老後の安心に繋げるのも1つの方法でしょう。とはいえ、家庭の事情はさまざま。働くことが厳しい場合、余裕を持って老後資金を確保しておきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況(2019 年)」
- 企業年金連合会 用語集「第一号厚生年金被保険者」
- 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
LIMO編集部
