新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が一般消費に与えたダメージは大きく、回復には時間がかかりそうです。㈱矢野経済研究所が四半期(4~6月期、7~9月期、10~12月期の3期)ごとに消費の意識や行動の変化を中心にアンケート調査を定期的に実施しています。その結果をもとにして消費の変化について見ていきます。
日常消費で増えているのは食料品のみ
㈱矢野経済研究所が行った「Withコロナ社会の消費者心理の変化を捉える定点調査」の結果、10~12月期の日常消費でお金を使った際の増減を見た場合、プラスの領域にあるのは食料品のみとなりました。日用品は2020年7~9月期ではプラス領域だったものの、10~12月期ではマイナス領域に入りました。
他にもファッション製品や化粧品・美容、外食や飲み会でも減少傾向を維持しています。(「改善した」「やや改善した」「変わらない」「やや悪化した」「悪化した」の5段階で質問、そこから算出した動向指数DI値を利用)