中途入社と新卒入社で扱いの差がある
中途入社と新卒入社で扱いや待遇に差が出る企業もあるようです。しかし、中途入社で入ってきた優秀な社員よりも、何もできない新卒入社社員を評価する風潮があれば、中途入社社員は当然やる気をなくします。一方で新卒入社社員も、自分たちは下駄を履いているということに気付かないまま能力が伸びないかもしれません。
メーカーで働くCさんは「自分の経験上、中途採用された社員のほうが異なる環境での経験値もあるし、見方も多角的で優秀。新卒入社組は会社に染まってしまって、『なんとなく』仕事をしている感じの人も多い。そういう人たちをフラットに評価せず、新卒入社社員だからという理由だけで優遇するような会社は信頼できない」と話します。
金融機関勤務のDさんも「あなたは中途入社社員だから、新卒入社社員のXXくんよりも頑張らないと!と上司に言われたときにはなぜ?と思った。6つも年下の彼に、私のポジションが追い抜かれる可能性があるらしい。『うちの会社はプロパー(新卒入社社員)のほうが昇格が早いから』と言われ、一気にやる気がなくなった」と言います。こう正面切って言われると、モチベーションを保つのが難しくなるでしょう。
ロールモデルとなる先輩社員がいない
目指すべき存在となる先輩社員がいないと、中堅社員たちもどう振舞えばいいのかわからずに働くことへのモチベーションが下がってしまうようです。
保険会社で働くEさん曰く、「うちの会社はロールモデルがいない。女性は30代になる前にほとんどやめてしまい、評価されるのも、目立つポジションに立てるのも、管理職になれるのも男性ばかり。うちの会社が遅れているっていうのもあるけれど、私たち世代の女性社員は未来が描けない人ばかりなんじゃないかと思う」と話します。