「お金の心配」をしながら亡くなる患者も…コロナ禍で浮き彫りになった、アメリカの「過剰な医療行為」と迫られる変革

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コロナ禍では医療機関に足を運ぶことをなるべく避けようとする人が増えています。定期的な検査や治療も先延ばしにしがちです。それによって大きな病気を見逃してしまい命取りになってしまうケースもあるようです。しかし逆に、特にアメリカでは、「今まで過剰だった医療行為を見直すきっかけにもなった」と専門家は指摘します。

またコロナパンデミックは、「高額で複雑」と悪名高いアメリカの医療機関を経営困難に追い込み、様々な変革を迫ることにもなっているようです。

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医療機関の言い値に逆らえない患者

筆者は6月に定期検査を行った際、ある血液検査をすすめられました。数値をみるだけの検査で、特に不調を感じていたわけでもなかったのですが、「しばらく検査していないから」という医師のすすめもあり、とりあえず検査を受けることにしました。

幸い結果は特に問題もなかったのですが、翌月、請求書をみて驚きました。2年前に同じ病院の別の施設で検査した時は45ドル(約4,700円)だったのですが今回は360ドル(約3万8,000円)だったのです。「インフレでは説明できない!」と、当然病院に抗議。消費者サービスのようなところを通して抵抗もしました。しかし悔しいですが、結局払うことになりました。

アメリカでは医療システムの複雑さによる請求間違いや納得のいかない請求はよくあることで、筆者もその度に時間とエネルギーを消耗しクタクタになりながらも、なんとか修正させてきました。

しかし今回は間違いではありませんでした。同じ病院でも「施設規模が違えば、値段も変わるのだ」と、約8倍だろうが「確認しない患者の自己責任」と鼻で笑う病院とそれを許す国の医療制度にはつくづく辟易します。

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執筆者

米州立大学 経済学部卒(Summa Cum Laude)。日本の専門商社にて海外輸出業務に従事した後、米州立大学のアクセシビリティサービスで障害学生支援に携わる。現在は、アメリカの低所得層の子供達を対象にした学習支援団体に所属し小学生と共に成長中。Twitter :MikiBright3