マクドナルドの収益の特徴と近年の業績
マクドナルドの売上高は、2019年12月期で見ると、直営店舗の売上げ1971億円とフランチャイズ収入847億円から成っています。マクドナルドブランド全体の売上状況を示す全店売上高(システムワイドセールス)の規模は5491億円です。なお、2019年度末時点での店舗数は直営店が886店、フランチャイズ店が2024店となっています。
では、直近3年間の業績推移を確認していきましょう。
2017年12月期から2019年12月期までの3年間、売上高は2536億円⇒2723億円⇒2818億円と、3%以上の増加ペースを維持しています。
店舗数は2898店⇒2899店⇒2910店とほぼ変わっていませんが、中期経営方針に基づく「おてごろマック」や「夜マック」など、お得感のある商品や新たな時間帯に商機を見出す戦略で売上高を伸ばしました。
営業利益も189億円⇒250億円⇒280億円と売上高の伸びに応じて好調な動きを見せています。当期純利益は240億円⇒219億円⇒169億円と減少していますが、これは法人税等によるもので、税引前利益は伸び続けており、重大な特別損失は発生していません。
“持ち帰り”ニーズに適した営業形態が強みに
次に今期(2020年12月期)の業績ですが、コロナの影響が本格的に表れた第2四半期の累計売上高(1〜6月)は前年同期比で2.0%のプラスを記録しており、第3四半期累計(1〜9月)でも2135億円と1.8%のプラスです。