eスポーツ熱も高まってきているが
ファミリーコンピュータやスーパーファミコンでゲームを楽しんだ世代が、今や親となりました。依存症の問題はあるにせよ、一昔前のようなゲームへの過度な偏見も薄れ、親子でゲームを楽しむ家庭も珍しくありません。
ここ数年、日本でも取り上げられることが増えてきたe-スポーツは、対戦型のゲームを競技として捉えたもので、最近では高校生の全国大会が行われ、後援には文部科学省の名が連なっています。世界大会は高額な優勝賞金が出され、単なる遊びではなくプロスポーツのような域に達しています。ゲームといっても努力と才能次第で億万長者になるのも夢ではない時代になっているのです。
このように、ゲームを取り巻く環境は変化してきています。しかし、入り口となる家庭でのオンラインゲームはトラブルの芽を未然に摘み取り、安全に友達と遊べるようルールを決めることが重要です。
楽しい反面、休日や平日の夕方以降も友達とつながっていると、子どものオンオフの切り替えが上手くいかないこともあります。「無料だから」「みんながやっているから」と安易にやらせず、そこに潜む危険性やトラブルの可能性を家族でしっかり話し合い、安全に遊ぶことを約束させることがこれまで以上に求められているのではないでしょうか。
【参考資料】
「主要タイトル販売実績 2020年9月末時点」(株式会社任天堂)
「2021年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(株式会社任天堂)
「第3回 全国eスポーツ選手権大会 公式サイト」(一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟、毎日新聞)
中山 まち子