特に支持を得ているのがフォートナイト。小学生向け人気漫画雑誌「月刊コロコロコミック」の12月号でも特集が組まれているほどです。基本料金は無料で、従来のように専用ソフトをパッケージたはダウンロードで購入する必要もありません。親も「学校で流行っているなら」とつい許可を出してしまいます。

しかし、良いことばかりではありません。オンラインゲームの問題点は、四六時中クラスメイトとつながらなくてはいけないことです。学校が終わった後、「〇時に集合」とゲームスタートする時間が決められたり、チームを作って行動するため抜け出しにくい時もあります。

また、普段からいじめられやすい子がゲーム上でも強く何かを言われたり、アイテムを買わされるといったケースもあったそうです。実際、学校外でオンラインゲームに関するトラブルが発生し、その解決のために先生たちが奔走している姿を何度か目撃しています。

成長するに従い、お互い都合のつく時に合わせれば良いというのが理解できるようになってきますが、小学生だけで集まるとボイスチャットを介して「なんで抜けるんだよ」と相手の都合を考えずに責めてしまい、人間関係のトラブルにつながる危惧もあります。

「子ども同士だから安心」とは限らない

「子ども同士で仲良くゲームをしている」と良いほうに親は考えてしまいますが、学校の力関係が放課後、しかも在宅中に続いている可能性もあります。また、オンラインゲームでは年齢や性別を偽って子どもに近づく大人もおり、犯罪に発展する可能性も排除できません。フレンド機能やボイスチャットで巧みに個人情報を聞いてくる人間が絶対にいないとは断言できないのです。