グループに属さない“勇気”
子どもたちは4年生になり、臨時休校が明けてもC子さんはママ友と距離を置いたままだそう。それでも、特に問題はないといいます。
「ほとんどの学校行事はコロナで中止になりましたが、運動会だけは時短で開催され、私ひとりで見てきました。ほかのママたちはグループを作って楽しそうにしています。その中でも、私はひとりで息子の雄姿を見て、出番が終わったらサッサと帰ってきました。寂しい?そうかもしれません。でも、周囲に合わせておしゃべりを続けるより、自分のタイミングでサッと帰れるのは楽だと思いました。」
無理をしてママ友グループに入ろうとしていたときよりも、今の方が時間的にも精神的にも余裕ができたといいます。
そして、C子さんの息子はいじめられることもなく、毎日楽しく過ごしているようです。
“鈍感力”を手に入れる
距離を置いたからといって、いじめがなくなったかどうかはわからないというC子さん。
「そばにいないので無視されているのかはわかりません。影でこそこそ悪口をいわれているのかもしれませんが、私の耳には入ってきません。気づかないようにする“鈍感力”は大事だな、と思いました。」
C子さんはこれからも無理してまでママ友はつくらないといいます。
ママ友はいた方が良いのかもしれませんが、無理をしなければ続かない関係なら辛いだけです。
いつか、本当に仲良くなれるママ友に出会えるといいですね。
【参照】
文部科学省「いじめの防止等のための基本的な方針」
井口 小麦