年金に無関心では損をする時代〜老後に向けた資産形成も”自助努力”が求められるように

今、年金保険料を支払っている30代から50代が、年金も含めたゆとりのある老後資金を必要としています。そのためには、自分がどの年金に加入してどのくらいの年金が支払われるのか把握して適切な運用をしない限り、長期的な資産設計はできないはずです。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用成績はまずまず

図表1は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用する年金積立金の運用資産の構成割合です。国内債券・短期資産が約27%、国内株式が約24%、外国債券が約23%、外国株式が約26%という内訳です。

運用収益率は2020年6~9月末の3カ月で+3.05%(収益額は4兆9,237億円)とプラスリターンを確保できています。01年度から20年度第2四半期までの通期年換算リターンは+3.1%(収益額は74.9兆円)となっており、この間マーケットが大きく変動していたことを勘案すると、GPIFの運用はまずまずの実績だったと言えるでしょう。

たまに年金運用がうまくいっていないと政府が批判にさらされますが、四半期ごとでは運用成果にばらつきがあるのは当然です。むしろ、結果的に年金積立金が増えていることをよしとせねばなりません。もっとも、GPIFがほとんどリターンのない国内債券を買い続けているのは、いかがなものかと思います。

GPIFが運用する年金積立金の運用資産構成割合及び運用成績

拡大する

出典:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)2020年度第2四半期運用状況(速報)

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
執筆者
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。