年金に無関心では損をする時代〜老後に向けた資産形成も”自助努力”が求められるように

年金は年金保険料を積み立てないともらえない

「つみたて投資」の究極は国の年金です。というのも、全ての国民は20歳以上で国民年金に加入しなければなりませんし、その後就職して会社員になると厚生年金にも加入します。年金の受給開始年齢は(現状)65歳なので、多くの人は30年以上年金保険料を支払い続けるわけです。

こうした制度があるのですから、本来は「老後2,000万円不足問題」の前に、自分がどのくらいの公的年金をもらえるか知っておくべきなのですが、意外にこの点が見落とされています。

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加えて、多くの方は年金がどのように運用されているかにも無関心です。金融機関で資産運用に携わっている社員でさえ、その中身をじっくり見たことがない場合が多いのではないでしょうか。

もっとも、年金と言っても、いまや国民年金、国民年金基金、厚生年金、確定給付年金(DB)、確定拠出年金(企業DC)、個人型確定拠出年金(iDeCo)と多種にわたりますし、会社員の場合、年金保険料は給与天引きで支払われます。

意識せずに年金保険料を支払うわけですから、その結果についてまで関心を持つのは難しいかもしれません。かつては筆者もそうでした。

しかし、消費増税やコロナショック等によって景気が悪化し、雇用環境も悪化する現在では、もう余裕で構えている場合ではありません。なぜなら、こうした経済ショックは世の中の仕組みを変えていき、企業はより効率的な経営をしていくからです。

大量採用・長期雇用の時代は終わり、退職金や企業年金も逓減していくことはあれ、逓増することは考えられません。そう、現役時代も引退後も自助努力が必要とされる時代になっているのです。

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執筆者
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。