その2・外貨建て終身保険

終身保険とはその名の通り、死亡保障を一生涯にわたり得られる保険で、契約後一定期間が経過した後に解約すると払い込んだ保険料の合計以上の解約返戻金を受け取ることができるような金融商品です。

今とは違って、金利の良かった時代には、円建ての一時払の終身保険も資産形成の手段として人気がありました。しかし低金利時代に突入し、比較的金利の高い米ドルなどの外貨で運用される終身保険が注目されています。

例えば、1000万円を10年間、金利0.02%で複利運用すると単純計算で、利息は20,018円になります。一方、金利2%で運用するとなんと2,189,944円となり0.02%の金利と比べ約110倍にもなります。外貨建ての保険の最大の魅力は、円建ての保険では難しい金利の高さです。

しかし、外貨建て保険には外貨ベースでの保険金は払い込んだ保険料を下回ることはないものの(解約返戻金は一定期間以内は払い込んだ外貨よりも少ない期間があります)、円ベースでは、為替相場によって必ず増えるとは限らないのでそのリスクを理解したうえで加入する必要があります。

その3・変額保険

長引く超低金利の中で、リスク性金融商品には保守的といわれてきた日本でも、自己責任による資産形成のニーズが高まってきました。

保険会社もそのニーズに対応する商品として昭和61年から変額保険の販売を開始し、契約件数は年々上昇傾向にあります。

変額保険とは、一言でいえば保険と投資信託の合体版で、保障をとりながら契約者の集めた保険料の一部を投資信託で運用するため、契約者にとっては満期保険金や解約返戻金が増える可能性があるという資産形成の効果も期待できる金融商品です。

一方で、運用がうまくいかなった場合には、満期保険金や解約返戻金が減る可能性もありますが、死亡保障などの保険金額は保障されています。それゆえに、保障と投資のバランスがとれた金融商品ともいえます。

変額保険で運用する投資信託の種類も自分で選択でき、そのほとんどが途中で投資信託を変更することも可能です。