男女共同参画局の調べによると、育休を取得して職場復帰している女性の割合は増えてはいるものの、働いている女性の約5割が第1子出産前後に離職している状況にあるそうです(※1)。

女性は妊娠・出産・育児によって必ず「仕事をセーブしなければならない時期」があります。その期間が長ければ長いほど、その後のキャリア形成が難しくなることは周知の事実でしょう。そこで今回は、筆者が3人の出産を経験して感じた「女性がキャリア形成する上で大切なこと」について考えていきたいと思います。

キャリア形成したければ「正規職員」がマスト

同じく男女共同参画局の調べによると、正規職員は育児休業制度利用による就業継続の選択をする女性が増えています。一方、パートやアルバイトでは、就業継続はおろか育休利用率が低く、出産後は労働市場から離れてしまう人が多いようです(※1)。

確かに、筆者もそうでした。第1子を妊娠した際に働いていたときはパート職員でしたが、育休取得を望んでも叶うことはなく、正規職員との扱いの差に愕然としたものです。第1子出産後はなんとか正社員枠を掴もうと頑張りましたが、そもそも幼い子持ちの女性を優先的に採用してくれるほど世間は甘くなく、自身にも際立つスキルなどがなかったこともあり、正社員としては採用されませんでした。