目標額を設定するために

家計の見直しを行うときに、ぜひおすすめするのが「貯蓄目標額」の設定です。計画的に貯蓄に取り組めるよう、目標となる金額を設定しましょう。とはいえ、「どのくらいに設定すればいいのか分からない」という方もいるはず。そこで、全世帯(二人以上の世帯)平均の貯蓄残高の推移を見てみましょう。

2019年平均の1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)は1,755万円で、前年比3万円(0.2%)の増加となっています。ここから勤労者世帯だけに絞ると、平均値は1,376万円で、前年比56万円(4.2%)の増加となりました。

また、二人以上の世帯について貯蓄保有世帯の中央値は1,033万円、勤労者世帯のうち貯蓄保有世帯の中央値は801万円という結果に。

なお、中央値はデータを順に並べた時に中央にくる数値です。

こうみると、勤労者世帯に限った数値の方がやや低いものの、「貯めている人はしっかりと貯めている」という現状がうかがえます。忙しくて金銭管理に手が回っていない場合こそ、夫婦で目標額を共有して貯蓄に対する意識を高めておきましょう。