熟年夫婦がおすすめする「資産運用の始めどき」

同調査によると、約8割の熟年夫婦が資産形成・資産運用を結婚時までに始めることを勧めています。結婚後は、マイホーム取得、子どもの誕生、といったライフイベントが次々に起るため、思うように資産運用ができなくなるケースが多いと考えられるためです。

資産運用にはさまざまな方法があり、貯蓄や投資もその一種です。マイホーム資金や結婚資金など、近い将来必ず必要になるお金は手堅く貯金で貯めることをおすすめします。

一方、銀行にお金を預けていても利息がほとんどつかない今、老後資金のような大金を貯金だけで用意することは簡単ではありません。将来的に必要なお金を投資で作るなら、できるだけ早く始めるほうがお得です。

なぜ投資は早く始めるほうがお得なのか

資産運用には「長期 ・分散・積立」という3つの原則があります。若いうちから投資を始めれば、「長期 ・分散・積立」の効果が期待しやすくなります。

「長期」

長期投資がお得な理由は、「複利効果」が見込めるからです。資産運用で利子にさらに利子がつくことを複利といいます。

たとえば、100万円のお金を金利5%で1年間運用すると、1年後には105万円になります。この105万円をさらに金利5%で運用すると1年後には110万2500円となり、運用期間が長いほどお金が増えていくことが期待できます。

「分散」

1つの銘柄だけに投資すると価格変動の影響をダイレクトに受けやすくなります。値動きの異なる金融商品に分散投資することで、リスクを抑える効果が期待できます。投資期間を長くとり、少しずつ金融商品を増やしていけば、分散投資によってリスクを抑えやすくなります。

「積立」

毎月決まったタイミングで同じ金額を出資して金融商品の購入にあてる方法を、積み立て投資といいます。時間を分散しながら購入することにより、価格変動リスクを抑える効果が見込めます。

投資を成功させるためには経験や知識が欠かせません。早くから投資を始めれば経験や知識を少しずつ積んでいけます。万が一失敗したとしても取り戻す時間は十分にあります。結婚後に投資をする場合はふたりの合意が欠かせませんが、結婚前なら自分の裁量で投資をコントロールしやすいでしょう。