「いじめ」は子どものものと思い込んでいませんか。実は大人の社会にも陰湿な「いじめ」のある職場は存在するようです。そんな「大人のいじめ」に遭った人の中には精神的に病んでしまったり、退職を決めたりする人もいるといいます。今回は、職場のいじめについて体験談を聞いてみました。

必要な連絡をわざと伝えない

「必要な連絡をよこさないまま、会議にあえて出席させないようにしたり、上司からの依頼をわざと伝えなかったりする意地悪をされて精神的にツラかった」と話すのは、あるIT企業で働くAさんです。

1つ年上の先輩からいじめを受けていたと言うAさん。「もともと私の教育係だったけれど、最初から感じが悪くて、同じ部署のもう一人の先輩から心配されていたくらい。次第にあれこれ意地悪されるようになり、私に任せてもらえる仕事が増えると余計に邪魔をするようになった」とのこと。

その先輩は少しクセがある性格で、上司もあまり関わりたがらず見て見ぬふりをされたのだそう。

「上司に訴えても『うまくやってよ』と言って取り合ってもらえない。繰り返し訴えることで私も面倒なヤツという扱いをされてしまい、この会社にはもういられないと思った。一人だけ同僚が味方についてくれたけれど、相手が年上の先輩なのであまり強くも出られず、同僚も次第に離れて行ってしまった」と話します。

会議から外したり、連絡をわざとしなかったりするだけでなく、Aさんが何かを尋ねると舌打ちしたりため息をついたりするのだとか。度重なる嫌がらせに心が折れたAさんは退職を決心し、今は転職活動中だと話していました。