「チェックする」という名目で資料を改ざん

「作った資料を先輩がチェックすると言って改ざんされ、大声で『何度言えばこういうミスがなくなるの?』と怒鳴られたのが最初の意地悪だった」と話すのは、金融機関で働くBさんです。

「何度もチェックした数字なのに間違っていると指摘されることが続き、おかしいと思って資料を先輩に出す前に印刷しておいて、データをメールに添付して送信。すると、先輩が指摘してきたところが印刷した数字と異なっていた。2回、3回とやってみて、結果はいつも同じだったので先輩に改ざんされたのだと気づいた」と言います。

しかもその先輩からは、上司や同僚数十人を入れたメーリングリストをCCにして、キャプチャ付きで間違いについて指摘されていたのだそう。

「先輩の印象操作のおかげで、部内ではすっかり『仕事がデキないヤツ』扱いされるようになってしまった。毎回メールには『前回お伝えした際に私の伝え方が悪かったかもしれませんが』とか『以前と同様の指摘になり大変恐縮ですが』みたいな、ヤケに丁寧な言葉をつけて送ってくるのがまた嫌味ったらしい。でも、実態を知らない人からは『優しい先輩に教えてもらっているのに』と言われることが多かった」と語るBさん。

「僕に対しては当然そんな丁寧な言い回しは使わず、『本当にデキないよね、何も』とか『ちょっとは頭を使えば?』とか『頭が悪いヤツってこれだから嫌だ』みたいな罵詈雑言をほかの人には聞こえないような声で言ってきた」と顔をしかめます。

こうした陰湿な行為を続けられてはたまらないと、現在Bさんは異動の希望を上司に出して結果を待っているところだと話していました。