貯金を一番増やしたのは?

そして貯金額の平均値を2019年度と2020年度で比較した場合、貯金額がもっとも増えたのは60代で、402万円増との結果が出ています。2019年度は503万円で2020年度は905万円となっています。(※60代のサンプル数が2019年度は12、2020年度は22と少ないのですが、各回答を個別に確認したところ大きな外れ値は見つかっていません)

年代別の貯金額の平均値。2019年度と2020年度の比較(出典:リーディングテック㈱の調査より)

また割合で考えると70代も貯金額の平均値が上がっています。2019年度は197万円で2020年度は413万円で2倍以上となっているようです。

まとめ

COVID-19の影響で貯金額は増えたものの、貯金額の二極化はまだまだ見られるようです。また60代を境にして貯金額が減ることもわかりました。これを見越して、長期的に積立など貯金への対策をしていくとよさそうです。

【参考】

貯金実態調査2020」  リーディングテック㈱
調査期間:2020年10月8日~2020年10月14日
調査方法:オンラインによるアンケート調査
調査対象:全国の18歳以上の男女2,432人
回答数(率):1,121人(46.1%)

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

渡辺 ももえ