新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響で、国民1人あたり10万円の特別定額給付金を受け取ったり、消費活動が変化したことで貯金額にも影響が出ています。平均の貯金額や誰がどのくらい増やしたのかなど、リーディングテック㈱が行った「貯金実態調査2020」をもとにして見ていきましょう。
貯金額の平均は389万円
リーディングテック㈱が行った「貯金実態調査2020」で、まずは貯金額の分布を見てみましょう。もっとも多かったのは「100万円未満」で33.8%、次いで「1,000万円以上」の11.5%、そして「500万円〜600万円」の7.9%となりました。中央値は200万円ですが、貯金額の平均値は389万円となっていて、これは1,000万円以上の貯金がある一部の世帯が平均を押し上げているためと思われます。
2019年度と2020年度では貯金額はどのくらい増えた?
ここで2019年度と2020年度を比較してみましょう。
2019年度の平均値:317万円
2020年度の平均値:389万円
2019年度の中央値:100万円
2020年度の中央値:200万円
いずれも2020年度の方が増加していて、平均値では72万円、中央値では100万円増えたことがわかりました。